合格率はスタンフォードが6.8%で最難関

まずは、MBA受験を始めるにあたり、その競争原理を理解しておく必要があります。以下、概要を掴むために、米国トップビジネススクールの合格率を掲載しています。これを見てみると、スタンフォードが断トツの難関校で合格率はわずか6.8%。お試し受験もあるとはいえ、この難易度は異常。米国人が70%程度占めるため、残り30%を米国人以外で取り合う。そうすると、日本人には、枠として5-10人合格するという仕組みである。read more
日本の経済が強かった20年前であれば、日本人を20人ほどクラスに置いておく理由がありましたが、ここ数年は、中国などの新興国が力を増して、日本軽視傾向が続いています。世界中で、椅子とりゲームをしているような感じで、直近では、南米や東南アジアなどの新興国からの受験生も増え、日本人にとっての合格難易度は今まで以上に上がっていると言わざるを得ません。スタンフォードに限らず、東大の合格率が30%であることを考えると、以下に掲載した大学の合格を勝ち取るのは容易ではないことはお分かりいただけると思います。


注: %Acceptedがいわゆる合格率。Yieldは、合格者のうち、何人が進学したかという割合。

日本人にとっての難易度はさらに上がっている

ビジネススクールに入学してまず最初に感じたことは、日本人の存在感が一段と薄くなっているということです。例えば、私の留学するDuke大学では、日本人は450人中、わずか2人。中国人20人、韓国人15人という規模と比較すると、明らかに少なく感じます。入学審査官に、「なぜ、日本人を取らないのか?」と尋ねてみたところ、出願者数が相当違うとのこと。イメージとしては、韓国のほうが日本より2倍ほど多く、中国に関しては、日本の10倍のアプリカンがいるといわれています。つまり、日本人は、金銭的な余裕があるにもかかわらず、そもそもビジネススクールにチャレンジしない、チャレンジできる土俵に立てていないということのようです。これは、Dukeだけの特殊な傾向かと思い、他校の状況も確認してみましたが、全体として減っています。2011年はアメリカのTop15の学校を見てみると、日本人は、約70人。そのうち、私費での留学生は約25人程度。米国MBAがグローバルリーダーの士官学校的な位置づけと考えるならば、他のアジアの国々には、グローバル対応可能な多くの人材を輩出しているといえます。MBA受験の競争もグローバル化しているという事実は、日本人のMBA進学の難易度を引き上げているといっても過言ではないと思います。時代としては、アジア諸国と競争して、勝ち残った者だけが手にできる切符といえるのではないでしょうか?

日本人の受験者はどれくらいいるのか?

まず、MBA関連のイベントの参加者数から推測してみたいと思います。アゴスという受験予備校が開催する「アゴス夏祭り」という学校紹介イベントがあるのですが、そのイベントへの参加者が毎年500人くらいいます。MBA受験生にとっては、効率よく受験情報が得られる場でもあるので、ざっくり5割が参加していると仮定すると、潜在的には年間1000人ほどMBA受験を考えている人がいるのではないでしょうか。
また、別の見方をすると、MBA受験に必要となるGMATというテストが毎年延べ2600人回受験されています。一人当たり年平均3回受験しているとすると、約800人のGMAT受験者がいることになります。

(GMACのGMAT受験者数の推移情報)
正確な統計をとったことはないですし、アドミッションもこのような情報は教えてくれないため、推測の域をでませんが、アメリカトップ20のビジネススクールを受験する人が毎年200人ほどいるのではないかと見ています。潜在的に800人ほど受験生がいるなかで、実際に米国トップ20を受験するのが約200人。そこから、実際に合格するのが100人弱程度。これをトップ10の学校に絞ると、さらに上位50人という難易度になる。

今こそ日本人MBA生を増加

MBAは本当に役に立つかという議論はさておき、グローバル人材の必要性が叫ばれる昨今、海外のMBAに志願する日本人が他のアジア諸国と比較して断トツに少ないのは問題です。日本人は消極的で海外にリスクをとって出ようとしないわけではなく、本質的な原因を探っていくと、やはり、日本人の英語力が明らかに低いところにボトルネックがあるようです。私も、典型的な日本のお受験英語で育ったことから、「ゆっくり辞書を使って英文を解読し、例文を引用して英語を書くこと」はできましたが、リスニング・スピーキングになると、アメリカで生活したり、大学の授業を聞くためには十分な英語スキルとはいえません。むしろ、全く生活が成立しないレベルだと理解しておいたほうがいいと思います。では、MBA合格をするためには、どんなスキルやバックグラウンドをもって、応募すればよいか。次回は、MBA合格に必要な要素について紹介したいと思います。

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