クラウドファンディングが脚光を浴びるようになってから、暫く経ちますが、アメリカと同様に、日本でもじわじわと盛り上がっているようです。
10月12日の日経新聞に記事がありましたが、「今年9月に日本の主要な8つのクラウドファンディングサービスが集めた資金は6億2300万円」とのことで、拡大傾向が見て取れます。read more
アメリカでは、JOBS ACT 2012により、株式を通じたクラウドファンディングが認められることになったことから、起業家向けのクラウドファンディングがますます勢いづくように思われます。

そこで、本日は、日本より一歩先を行くアメリカにおけるクラウドファンディング事情をお届けします。アメリカはジャンルごとにサイトが乱立している状態ですが、注目10サイトをご紹介します。

そもそも、クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングは、Crowd(群衆)とFunding(資金調達)の2語からなる言葉で、個人的な活動や事業を行うにあたり、一般の人から資金を調達する方法の事を言います。一般に、事業を開始するために資金を調達する方法は、親族からお金を借りたり、銀行から借り入れしたり、VCから投資を募る方法によりますが、クラウドファンディングの特徴は、少額の資金を多くの一般人から集めるという点です。インターネットの普及により、ウェブサイトを経由して、「投資をしたい個人」と「ビジョンを実現させたい起業家」を結び付けることが容易となり、小規模なプロジェクトを中心に大きく成長しています。

クラウドファンディングには、大きく分けて以下の4つのモデルがあります。
① 寄付型
② 景品型
③ デット型
④ エクイティ型

アメリカでは、JOBS ACT 2012により、いわゆる「エクイティ型」のクラウドファンディングが認められることになり、新展開を迎えています。投資詐欺の問題や不正、決算操作は上場企業でも後を絶ちませんので、実務的にどのように小口出資者を保護するかという問題や責任問題も含め、今後、様々な実験が行われることと思います。ただ、投資家が保護される環境が整えば爆発的に普及する可能性があります。

クラウドファンディングのサイトとして最も有名なのがこちらのKickstarterというサイトです。これまで、60,000プロジェクトを通して、計200億円もの資金調達を支援したという最も成功したクラウドファンディングのサイトです。審査対象となるのは、あらゆるジャンルのクリエイティブなプロジェクトとされていますが、現状、慈善事業や寄付活動は取り扱っていないようです。
応募プロセスは極めてシンプルで、サイトに登録の上、アカウントを作成し、フォームに従いプロジェクトの詳細を記入します。サイト運営者がプロジェクトの詳細を審査し、プロジェクトをサイトに掲載するかを決めます。

特徴:景品型のサイトで、プロジェクトへの協賛金へ見返りとして、景品を提供することが一般的です。目標金額に達すると、資金調達は成功とされ、プロジェクトが確定となります。

料金:資金調達額の5%が成功報酬として支払われます。協賛者はAmazon Paymentを利用して支払います。Amazonは、クレジットカードの手数料として3-5% をチャージします。注意が必要な点は、Kickstarterはソーシャルセキュリティーナンバーを保有したUS Permanet residentでなくてはならない点です。つまり、留学や仕事などで一時的に滞在している日本人は利用できず、グリーンカード保有者でなくてはならないということです。

Indieは、個人をあらわす”Independence”を短くした言葉で、その名通り、Indiegogoは、個人のプロジェクトを”Go Go”させるために、資金調達の支援をしています。サイトのレイアウトは、Kickstarterに似ていますので、操作性はなじみやすいとおもわれます。Kickstarterとは違い、慈善事業への寄付金を集めることも可能です。

特徴:アメリカ人に関わらず、誰でもPaypalを利用して支払うことができます。”Flexible Funding”という機能があり、これは、資金が目標調達額に達しない場合であっても、プロジェクト運営者は、資金を受け取ることができるというものです。このオプションには、高めの料金が設定されています。

料金:資金調達額の4%を手数料として課金されます。3%がクレジットカード手数料として差し引かれ、アメリカ国外のキャンペーンには、プラス25ドルの国外送金手数料がかかります。”Flexible Funding”プランを利用する場合、9%の手数料がかかります。

日の目を見ないクリエイターの資金集めをサポートするサイトです。こちらも、人気のサイトで、プロジェクトを成功に導くためのユニークな仕掛けが組みこまれています。
プロジェクトの登録は、シンプルな3ステップで完了。単純なクラウドファンディングであれば、”FuelPad”というサービスを利用。RocketHubの最大の特徴は、”Launchpad”という機能です。

特徴:”Launchpad”というサービスを利用すれば、メンバーは、有名ブランドや企業と共同して、潜在的な支援者にアピールして、より多くの資金を獲得することができます。例えば、写真の展示会から、トップマーケターと4週間にわたるメディアキャンペーンまで、当選者にはパブリシティを高めるための様々なチャンスが与えられます。

料金:資金集めに成功したプロジェクトには、4%の手数料。目標額を達成できなかった場合は、8%の手数料がチャージされます。これに加え、4%のクレジットカード手数料が課金されます。

慈善事業や自己実現のための資金調達を目指すのであれば、”GoFundMe”が1つのオプションになるでしょう。このサイトでは、まず、あなたのプロジェクトを支援するサポーターを獲得します。そのサポーターがプロジェクトに必要な旅費から、ウェブサイト構築代まで支援してくれるという仕組みです。いわゆる寄付型のクラウドファンディングサイトです。

特徴:ソーシャルメディアを使ったメッセージのシェアリング機能が優れており、複数の寄付依頼ページであっても、ネット上に広がる繋がりを生かして、多くの人にメッセージを伝えることができます。

料金:寄付金額の5%を手数料として徴収されます。利用できる決済方法は、”WePay”と”PayPal”。いずれも、3%-3.5%の手数料が請求されます。

Razooは、これまで1000以上のテーマで約100億円以上を集めた実績があるサイトです。これから慈善事業を始めようとするファンドレイザーにとってぴったりのサイトです。このサイトは、営利事業ではなく社会貢献活動を専門にしており、ノン・プロフィットのファンドレイザーが利用しやすいサイト構成になっています。

特徴:Razooの最大の強みは、口コミを拡散させる機能です。Facebookや他の寄付サイトとも連携しており、あなたのブログにRazooの寄付サイトを組み込むことができます。また、プロジェクトを管理できるI-phone用アプリも提供しており、寄付者とのやりとりもスムーズに行うことができます。

料金:手数料は、調達額の2.9%です。これは、クレジットカードなどの手数料を含んだレートです。他のサイトがクレジットカード手数料を除いて4%であることを考えると、激安といえる水準です。

社会問題に力を入れているサイト。例えば、動物愛護、芸術、文化教育、疾病、さらには宗教といった問題を中心に扱っています。Crowdriseは、慈善事業のためのサイトとされていますが、例えば、誕生日会、結婚式、同窓会などの個人プロジェクトに使うことも認められています。

特徴:ポイント制を導入した点が画期的といわれています。寄付をした人数に応じて、資金調達者はポイントを得ることができるため、ポイントにより、どれが人気のある資金調達者かをユーザーが見分けることができます。

料金:料金構造は複雑で分かりにくくなっています。原則、営利性の事業には、4.95%のフラット料金が徴収されますが、これとは別に、追加手数料が課されます。非営利事業に対して、無料プランから、月額199ドルのプランまで、利用できる機能に応じて、様々な価格帯のプランが用意されています。

PledgeMusicは、ミュージシャンを発掘し、デビューさせるクラウドファンディングサイトです。ミュージシャンになるためには、犠牲も多いですし、機材を買ったり、音源を制作するためには膨大な費用がかかります。そして、人気を得るためには、それなりの宣伝広告も必要となります。PledgeMusicは、音楽に特化し、スタジオからステージにデビューさせるまでプロセスを資金集めとともにサポートするサイトです。

特徴:目標額に到達しなかった場合でも、何らかのグッズがもらえる点です。ミュージシャンの場合は、音楽の音源は最低限もっているはずですので、無料で音源をダウンロードということも可能なのです。

料金:資金調達額の15%とかなり高めの水準です。人気サイトですので、このサイトで集められる金額が手数料と見合うかという費用対効果で利用の有無を決めることになりそうですね。

2006年の立上げから、80以上のアーティストを支援し、約4億円以上を調達し、音楽バンドのレコーディングを成功させてきました。このサイトでは、音楽制作にかかわることなら自由にやらせてくれます。例えば、レーベルやマネジメント会社などと取引を行ってもよいことになっています。

特徴:バンドのイメージを十分に表現できるように、各バンドのページのバックグランドは、オリジナルの画像を組み込むことができます。クラウドファンディングの機能をもったMySpaceともいわれています。
料金:PledgeMusicと同様に15%の手数料(予算額の)を払わなければなりません。

モバイルアプリ開発のためのクラウドファンディングサイト。開発中のアプリに対して、資金を拠出し、実際に販売が開始され、高い価格で売れれば、資金提供者にその利益が還元されるという仕組みです。

特徴:スキームが若干複雑ではあるのですが、具体例を挙げると、開発段階で100円×10口購入し、実際に、その製品がアプリストアで200円で売れた場合に、200円×10口で、出資者に還元するという仕組みです。

料金:固定の料率は定められておらず、アプリストアの価格と連動するように設定されています。

これまでご紹介した従来のクラウドファンディングとは異なるデット型/エクイティ型と呼ばれるクラウドファンディングサイト。このサイトでは、起業家がベンチャーキャピタリストやエンジェルインベスターとの接点を持ちながら、株式等を発行して資金調達ができる。

以上、米国クラウドファンディングサイト10選でした。

(参考サイト:hongkiat.com)
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