外国会社設立ケーススタディ①

ご依頼内容

IT企業のアメリカ法人ABC inc.(全世界売上高100億円)が日本進出を検討しており、日本進出にあってS氏がカントリーマネジャーとして採用されました。本社の指示により、S氏は、日本における法人設立・事業立上げを全面的に委任されることになりました。
S氏は、日本支社立上げを行うことは初めてであり、人事・経理を含め会社運営のご経験をお持ちではなかったため、S氏が事業に集中できるよう、ワンストップで効率的に法人立上げ・運営を会計事務所にアウトソースされたいとのニーズをお持ちでした。インターネットで日本支社の立ち上げに関する情報をリサーチされる過程で、外資系企業サポート専門のベンチャーインクをウェブサイトを見つけられ、弊社のホームページよりお問合せをいただきました。

弊社のご提供サービス

  • 会社設立サポート
  • 税務顧問
  • 会計アウトソーシング
  • 給与計算サポート
  • キャッシュ・マネジメント

弊社の具体的なサービス(時系列)

1 ホームページによるコンタクト(8月27日)

・弊社ホームページのお問い合わせページより、喫緊に会社を設立したい旨のご連絡をいただきました。

・同日に、お電話にて、詳細内容をご確認させていただき、初回面談のアポイントを設定させていただきました。

2 初回ご面談(9月1日)

・S氏に弊社までご来社いただき、日本事業の方針・事業計画をお伺いいたしました。
・日本事業の立ち上げは初めてとのことでしたので、1時間ほどでa)具体的な会社の設立スキーム、b)税務・会計・人事上のポイント、c) 会社設立にあたってのボトルネック等をご説明。
・設立に要する費用及びその後の会計サービス等の報酬体系をご説明。
・親会社ご担当者へのご説明が必要とのことでしたので、英語にてご提案書を作成し、後日Emailにてソフトファイルご送付いたしました。

3 2回目のお打合せ(9月12日)

・S様から親会社CFOに英語版のProposalを送付いただき、弊社にて会社設立・給料計算・会計・税務を全てご委任されたいとのご連絡をいただきました。
・お電話にて今後の具体的なプロセスをご説明し、弊社代表井上をccにいれていただき、本国CFOをEmailにてご紹介いただきました。
・弊社作成の会社設立のQuestionaareを送付し必要事項を埋めていただき後日、ご返送いただきました。

4 親会社CFOへご説明(9月20日)

・Questionaareの内容を確認するため、親会社CFOとSkype meetingの場を設定。
・弊社提携の司法書士とともに、Skype meetingにおいて、親会社CFOにご担当者に、会社設立の疑問点・税務上のポイントをご説明。
・資本金の額や代表者に関する事項を親会社で最終的に決定され、弊社にご連絡いただきました。

5 会社設立の手続き(9月25日)

・会社概要に関する事項のご連絡を親会社からいただいた後に、定款を作成。英語の定款の作成をご要望されておりましたので、英語と日本語併記の定款を作成し、親会社CFOに送付。
・本国CFOから、定款内容について数点質問がありましたので、Emailにてご回答。
・日本代表者及び本社から必要資料を入手し、定款認証及び会社登記申請を実施。(9月30日)

6 会社設立後の手続き(10月9日)

・登記完了後(10月9日)、登記簿謄本を取得し、関連書類の英語訳を作成後、本社CFOに会社設立完了をご報告。
・登記簿謄本取得後、弊社にて、以下の手続きを代行。
a) 税務署・都税事務所への届け出
b) 日銀への届け出
c) 人事関係の手続き
・また、銀行口座開設にあたり、カントリマネジャーS氏の手続きをサポート。
・オフィスの賃借・コピー機のリース・システムの導入など会社設立後に必要となる手続きについて、カントリマネジャーS氏とブレストをしてTODOの洗い出しを行いました。

7 事業計画のディスカッション(10月15日)

・顧問契約の一環として、S氏と事業計画及びキャッシュフロー予測についてのディスカッションセッションの場を設定。
・日本事業において、1年間の売上予測、具体的な経費予測を積み上げベースで事業計画を作成。
・事業計画に基づき、キャッシュフローの予測表を作成し、親会社CFOに必要資金をリクエスト。

8 事業計画のディスカッション(10月15日)

・記帳代行を弊社にご依頼されているため、毎月の資料の共有方法について、S氏と打ち合わせの場をもたせていただき、効率的な方法を選択。
・弊社の会計システムにて記帳し、毎月20日までに、会計報告を実施することで合意。
・本国CFOとの調整し、英語での月次報告書のひな形を確定。

9 給与計算サービス(月次定例業務)

・月末払いのため、給料計算を行い、20日までに本国へのレビューのため、賃金台帳(英語版)を本国CFOに送付。
・CFOからは、日本の給料計算について十分に理解したいとのご要望があったため、Skypeにて説明セッションを設け、計算方法について詳細にご説明。
・本国CFOより、給料計算結果について承認を得た上で、支払手続きを実行しました。

10 キャッシュ・マネジメント(月次定例業務)

・毎月支払が必要となるご請求書を弊社にご送付いただき、弊社にてPayment release request(支払一覧表)を英語にて作成し、本国CFOの承認を受ける
・弊社にて振り込み手続きの代行を実施
・本国CFOへ銀行預金明細(英語版)を送付

Testimony

お客様の声

トントン拍子で日本支社の代表になることがきまり、本国から日本支社を設立するよう指示を受けたのが8月。日本支社の立ち上げははじめてでしたので、何から準備すればよくわからないまま、ワンストップでご支援いただけるとのことで、ベンチャーインクさんのHPを見つけコンタクトをとらせていただきました。
代表の井上さんには、初回の面談から、ホワイトボードを使い、会社設立のプロセス、会社運営のポイントを丁寧に説明してくださり、また、ご提案書も英語でつくっていただきましたので、本国のCFOへの説明もスムーズに行うことができました。CFOは、いろいろと細かく全てを理解しないと承認しない難しい人ではありましたが、井上さんは、メール・Skypeなどで根気強くご説明いただき、非常にスムーズにご支援いただきました。
また、日本事業立ち上げ当初は、従業員が10人以下の運営となるため、社内に管理系の人員を採用するか悩んでいましたが、英語ができ、かつ外資系の人事経理の両方のスキルをもつ社員を見つけることは難しく、人材agentへの採用費用をあわせるとコストとして1000万円以上要してしまいます。ベンチャーインクさんは、外資系の立ち上げ時に業務を全てアウトソースでできます。また、コスト的にもかなり抑えることができ、また、Qualityの高い英語でのサービスをご提供してくださるので、小規模外資系にとっては、本国CFOを含め大変満足しております。
日本事業の立ち上げにあたってのpart-time CFOとしてベンチャーインクさんには、今後とも事業の成長に応じ、経営のアドバイスも含めいろいろとご支援いただきたいと思います。

カントリーマネジャー
S氏

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